【完】先輩と保健室で



「ん、あれ…?」


中に入ると、暗室と言うだけあって真っ暗で何も見えない。


「熊切先輩??」


私がキョロキョロ辺りを見回していると、何かに足が引っかかった。


「きゃっ!?」


私はそのまま、前に倒れそうになる。


「―――っ…」


「…鮎川??」


私を呼ぶ声がして、「へ??」と変な声を出しながら上を向いた。


その瞬間、暗室の明かりがついた。



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