【完】先輩と保健室で



う…うそ…!!


「鮎川…」


「は、はい…」


熊切先輩の声は小さく、自然に私の声も小さくなる。


「どうするの?」


「どうするって…」


今出たところで、凄く気まずい雰囲気になりそうだし……


「いゃっ…ん…」


「電気消すぞ。」


知らない男の人の声がして、いきなり電気がパッと消えた。


う…うそ…!?


「鮎川、大丈夫か?」


「あ、先輩…」


暗闇の中、先輩の声がすぐ横で聞こえてくる。

私は怖くなり、先輩の服にギュッとしがみついた…。


「鮎川……」



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