【完】先輩と保健室で
「せん…ぱい?」
先輩は私の背中に腕を回し、優しく私を抱き寄せた。
その瞬間、ギュウッと胸が締め付けられるように痛くなる。
「先輩……」
「俺たちも…する?」
「…へ??」
気づいた時には、先輩の顔が間近にあった。
暗くてよく見えないが、熊切先輩の息が私の唇にあたる。
「あ…の…」
私はギュッと目をつぶった。
その瞬間、私は自分の頭を机に打ちつけてしまった。
もちろん、ガタンと言う嫌な音が暗室に鳴り響いた…。
「だ、だれ!?」
う、うそ…
バレちゃったの!?
「―――っ」