【完】先輩と保健室で



「黙ってて。」


「先輩…っ」


先輩の顔が近くに感じ、そして今の危機的状況で目頭が熱くなる…。


「やだ、もう他のとこ行こう!!」


「ああ。」


そう言ってその人達は、暗室から出て行った。


その瞬間、身体全体から力が抜けるのが分かった。


「ビックリしましたね…」


「………。」


「…先輩??」


先輩は無言のまま、さっきみたいに私をギュッと抱きしめた。


「先輩っ!?」


力が抜けた身体に、またグッと力が入る。



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