【完】先輩と保健室で
「じゃあ、昨日の続きから…」
「あ、お願いします。」
それから先輩に勉強を教えて貰い、まあ親に怒られるので遅くならないうちに帰った。
それからは毎日、先輩に勉強を教えて貰い……
とうとうテストの日がすぎ、返却日が来た。
「…うそ」
そんな声が、私の口から次々に漏れていく。
「せせせ、先輩!!」
私が大声でそう言って保健室に入ると、先輩がいつものように椅子に座っていた。
「鮎川…??」