【完】先輩と保健室で
■私と先輩のケーキ
「はい、これ。」
「え??」
いきなり勇悟が、私の目の前に来て箱を差し出してきた。
「勇悟…?」
この前から一言も話してなかったから、いきなりの事で少しビックリ…。
「これ、プレゼント。」
「プレゼント??」
“プレゼント”という言葉に、少し疑問を持つものの、すぐにその疑問は解消された。
「あ、そうだ…今日は私の誕生日だったや!」
「お前、もしかして忘れてたのか?」
少し苦笑いしながら、勇悟は変な目で私を見てくる。