【完】先輩と保健室で
そう言って、勇悟はニコリといつも通りの笑顔を見せた。
良かった…
もう勇悟とは、話しが出来ないんじゃないかって思ってたから……
「あと小春…お前って本当に好きな奴…いないのか?」
「いないって言うか、出来たことないもん。」
私は勇悟と話しをしている事が嬉しくて、笑顔でそう言った。
「あ…そう。」
ぎこちない顔だったが、勇悟はそう言って笑顔を見せた。
「それより、この箱なに??」
勇悟から渡されたプレゼントは、手の平には乗らない、腕で抱えなければいけないほど大きな物だ。
「開けてみれば?」
「いいの!?」
私はさっそく、その箱の包装紙を取り箱を開けた。