【完】先輩と保健室で



「鮎川が作ったケーキだから、誰にも渡したくない……」


先輩は視線を横にそらしてから、私をジッと見てきた。


「え、あ…」


「ああ…なら、仕方ないわね。」


いや先生!


何が仕方ないんですか!?


「いや、あの…」


「じゃあ…早く食べよう」


「は、はい!!」と言って、私はまた皿にケーキを乗せた。

そのまま椅子に座ろうとしたら、勇悟から貰ったプレゼントにぶつかって、そのプレゼントを落としてしまった。


「あ……」



< 184 / 389 >

この作品をシェア

pagetop