【完】先輩と保健室で
「鮎川が作ったケーキだから、誰にも渡したくない……」
先輩は視線を横にそらしてから、私をジッと見てきた。
「え、あ…」
「ああ…なら、仕方ないわね。」
いや先生!
何が仕方ないんですか!?
「いや、あの…」
「じゃあ…早く食べよう」
「は、はい!!」と言って、私はまた皿にケーキを乗せた。
そのまま椅子に座ろうとしたら、勇悟から貰ったプレゼントにぶつかって、そのプレゼントを落としてしまった。
「あ……」