【完】先輩と保健室で
そのまま、前を見ずに目をつぶって走っていると……
「わっ!?」
誰かにドンッとぶつかってしまった……。
「あ、あのすいません!前見てなくて……」
「あれ、小春ちゃん??」
「え??」と言って、ぶつけた鼻先をさすりながら私は上を向いた。
「東雲…先輩…?」
「どうしたのこんな所で??」
そう言って、東雲先輩はニッコリと笑う。
そうだ…東雲先輩なら熊切先輩のこと何か知ってるかも……
「あの、東雲先輩!」
「あ、ちょっと待って小春ちゃん!」