【完】先輩と保健室で



「せん…ぱい?」


「………。」


先輩は黙ったまま私をジッと見つめた後、頬に伝った私の涙を舐めた。


……舐めた??


「せ、先輩っ!?」


「これもしろって…輝が言ってた。」


し、東雲先輩のバカー!!


「せん…ぱい…っ」


む、無理…逆にまた目頭が熱くなってきちゃったよ……!!


「…ん……」


頑張って声を出さないようにするものの、勝手に口から漏れてしまう…。

手で塞ごうにも、熊切先輩が掴んでいるのだから塞げない。


「せ、先輩!もう…本当に大丈夫ですから!!」


もう…無理っ!!



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