【完】先輩と保健室で
「…本当に大丈夫?」
先輩が、首を傾げて私に聞いてくる。
「は、はい…」
い、今ので余計に頭がボーっとなって……
「そう言えば、誤解は解けたの??」
「え…??」
「輝が言ってた。鮎川が誤解してるからって…何の誤解してたの?」
そうだ…私、誤解してたんだった。
「あの、先輩が私のケーキをいらないって言ったから…もう私のケーキはいらないのかなって…」
私がそう言うと、熊切先輩がギュッと私の両手を握った。
「へっ!?」
「ケーキ…いるから!鮎川のケーキ、美味しいから…。」