【完】先輩と保健室で
力いっぱい両手を握って力説する熊切先輩を見てたら、自然と笑顔が零れた。
「じゃあ、これからもケーキ持ってきますね。」
「…ん。」
そう言って、私は先輩が作ったケーキを皿に取り分けて椅子に座った。
そのケーキを、口に運ぶ。
さっき食べた私のケーキとは違って、甘い甘いケーキだった…。
「先輩、凄く美味しいです!」
「そっか…」
白いカーテンが揺れて、その間から青い空が覗いていた……。