【完】先輩と保健室で
だいたい保健室のベッドは二個あって、私の横のベッドは空いていた。
だから、寝るならそっちのベッドに寝ればいいはず……
「あー……」
先輩はポリポリと指で頬をかき、少し目線をそらした。
「…先輩…?」
「…――かったから。」
最初の方が聞こえなかったから、「え??」と私は聞き返した。
「…可愛かったから。」
「……へ??」
いま…なんていった??
たぶん、私の聞き間違いか何かだろうけど……
「あの…もう一回。」
いちよ、もう一回。