【完】先輩と保健室で
「…ってかさ、それで怒ってるってことは…智、実行したの??」
「え……」
東雲先輩がそう言った瞬間、顔がカッと熱くなる。
「うそ、マジ!?」
「いや、あの、だからもう変な事は吹き込まないで下さい!!」
そう言って、私は歩く速度を早めた。
「だってさ、小春ちゃん誤解して泣いてるかもって思ってさー…」
東雲先輩は口を尖らして、早足になった私の横に付いて来る。
「いちよ智のサプライズだったみたいだし、本当の事は言えなかったんだよ…」