【完】先輩と保健室で
「ま、いいや。じゃあ俺バイトがあるから。」
「じゃあ、また!」と言って、東雲先輩は走って行ってしまった。
「東雲先輩、いつもバイトばかりですね…」
「バイトと言うか…あいつの家、レストランやってるから。それの手伝い。」
へえ…東雲先輩の家ってレストランなんだ…。
「今度、そのレストラン行ってみましょうよ!」
「なんで?」
「え、な…何となく?」
私がそう言うと、熊切先輩は黙ったまま保健室の中に入って椅子に座った。
うーん…熊切先輩と東雲先輩は一体どういう関係なんだろ…??
友達じゃ…ないのかな?
「鮎川、早く…ケーキ食べよ。」
「あ、はい!!」