【完】先輩と保健室で
…お、親父!?
失礼ながら、私はその大柄な男性と東雲先輩を見比べてみた。
東雲先輩は黒髪のサラサラな肩まである髪で、すごく清楚で綺麗というイメージがある。
だから、てっきりお父さんもそんな方だと……
「あ、俺と親父似てないだろ?俺は母さん似だからね。」
「ああ!!」
…納得。
「それで何だい?うちの輝に、無理やり手伝いやれとでも言われたかい??」
「そ、そんな…私からバイトがしたいとお願いしまして……」
「そうだよ親父!変な言いがかりは付けないでよね!!」
東雲先輩はそう言ったら、いきなり私の肩に腕を回した。
「へっ!?」
「こんな純情な子を、俺が無理やり手伝わせると思う??」
「思う。」
ああ、お父さん…そんなにハッキリと言わなくても…。