【完】先輩と保健室で



「あの―――…」


私が話し出そうとした時、いきなり保健室の扉が開いた。


「小春ちゃんいるー!?早く行かなきゃ仕込みが……」


保健室に勢い良く入ってきた東雲先輩の体が、ピタリと止まった。


「なに…してんの??」


「へ??」


東雲先輩の顔が、心なしか引きつって…いや、引きつってるな。あれ。


「あ……」


そうだ。

今、私は熊切先輩と一緒のベッドの上にいて……


「お邪魔しました。」


「し、東雲先輩待ってくださいよっ!!」



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