【完】先輩と保健室で



私は絶対に何か勘違いをして、保健室から出て行こうとする東雲先輩を止めた。


「こ、これはその…何も変な事はなくて…あの…」


うう…どう説明して良いのか分からないよ!!


「鮎川…」


「へっ!?」


話しに行き詰まっていると、いきなり熊切先輩が私の腕を引っ張って、そのまま後ろからギュッと抱き締めた。


「先輩っ!?」


な、なんで私…熊切先輩から抱きしめられてるのっ!?


「輝…また鮎川を連れ去りに来たの??」


そう言って、熊切先輩は私の体に回した腕に力を入れる。



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