【完】先輩と保健室で
「輝…鮎川に手出したら…許さないからね。」
熊切先輩がそう言いながら、ギッと東雲先輩を睨んだ。
「智…ったく、手なんて出すわけねーだろ??」
「信じれない。」
「お前な…」
東雲先輩は呆れたように、ため息を一つついた。
いや、あの…熊切先輩の顔と体が私にくっついて…
改めてこの状況を整理すると、自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
な、なんとかこの状況を打破しなければっ!!
「…あの、熊切先輩!」
私は熊切先輩と東雲先輩の会話を遮って、熊切先輩に話しかけた。