【完】先輩と保健室で
「…なに??」
熊切先輩は私に抱きついたまま、私を見下ろす。
「あの…東雲先輩には、私が頼んで昨日は一緒に帰ってもらいました。」
「だから、東雲先輩は何も悪くありません。」と言って、私は熊切先輩を見上げた。
「鮎川……」
「だろ!ほら、俺の言ったとおりじゃねーか!!」
「大体は、東雲先輩が熊切先輩に誤解させるようなメールを送ったのが悪いんですからね!?」
私が語気を荒げて言うと、東雲先輩はしゅん…と小さくなった。
「本当に違うの?」
「違います!」
熊切先輩は私がハッキリ言うと、抱き締めていた腕をほどいてくれた。
もう…クタクタです…。