【完】先輩と保健室で



「いえ、そんな…東雲先輩には適いませんよ。」


「そんな事ないよー!どうせなら短期じゃなくて長期でここで働けばいいのに!!」


冗談ではなく、真剣な表情で言ってくる東雲先輩に、私は両手を出して否定した。


「そ、そんな…私は熊切先輩のカメラが返せたらそれで良いので…」


「智ねー…」


「やっぱり智なんだ…」と呟いた東雲先輩の声は、扉が開く音に遮られた。


「あ、いらっしゃいま……」



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