【完】先輩と保健室で



私の体が、一瞬にしてピタリと止まる…。


「いらっしゃいませー」


東雲先輩はいつも通り振る舞っているが、私はそうもいかない。

だって…


「ゆう…ご…」


「こ…はる??」


私も驚いているが、勇悟の方がもっと驚いている様子だ。


「な、なんで勇悟が…」


「それはこっちのセリフだ!俺はただ、小春がここに入っていくのを見て…その…」


勇悟は言葉を濁し、モゴモゴと聞き取れない言葉を発している。


「あ…ど、どうぞお客様お座り下さい!!」


私はいちよバイトで、勇悟はお客さんと言うことを思い出し、急いで勇悟を座らせた。



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