【完】先輩と保健室で
「だから、熊切先輩のためにお前がバイトを?」
「う…うん…。」
何だろ…勇悟の声が急に低くなったような気が……
「俺…帰る。」
「え……」
勇悟はそう言って、まだ何も頼んでないのに椅子から立ち上がった。
「ちょ…勇悟?」
「気分が変わった…頑張れよ、熊切先輩のために。」
最後の方の言葉を強く言って、勇悟は扉を開けた。
「勇悟…??」
「小春…」
勇悟はいきなり私の耳元に、自分の口を近づけてきて……
「その服は…可愛い。」
「へっ!?」
勇悟を見ると耳まで真っ赤だったので、私もつられて真っ赤になってしまう…。
「じゃあな。」