【完】先輩と保健室で
勇悟は軽く手を振って、耳を真っ赤にさせたまま帰ってしまった…。
「今の、知り合い?」
「あ、はい。まあ…」
東雲先輩は特に興味はなさそうに、「ふーん…」と言っている。
「じゃあ、もうすぐ忙しくなると思うから、頑張ってね小春ちゃん!」
「あ、はい!!」
私は自分に気合いを入れるように両頬を手の平で叩き、腰に巻いてあるヒモをキュッと結んだ。
その後は、東雲先輩が言ったとおり忙しくなり…
「疲れた……」