【完】先輩と保健室で



―――時は流れ。


「小春ちゃん、おつかれさまー!!」


私は東雲先輩のお家で、短期だったバイトを終えた。

そして東雲先輩が、目の前に給料袋を差し出した。


「あ、ありがとうございます!」


私は満面の笑顔で、東雲先輩からそれを受け取った。


「ねえ、本当に辞めちゃうの?小春ちゃん、可愛いって店で評判あったのに……」


東雲先輩は悲しそうに、私をジッと見つめてくる…。


「そ、そんな…評判だなんてありませんよ!!」


まったく…東雲先輩はオーバーなんだから…。


「んで、その給料…やっぱり智のために使うの??」


「へ??」


なんで…ここで熊切先輩?


「あれ?小春ちゃんって智の事が好きなんでしょ??」



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