【完】先輩と保健室で
「………」
「……違うの??」
ニコニコしながら言う東雲先輩に、私は口をパクパクさせて何が何だか……
「分かんない。って言わないってコトは、気付いたんだ?」
「気付いたって…」
「うん。小春ちゃんが智を好きな事は、ずっと前から分かってたし。」
………はい!?
東雲先輩のその言葉に、開いた口が塞がらない。
東雲先輩、ずっと前から分かってたの!?自分自身も分かってなかったのに……
「じゃあ、私に熊切先輩が好きか?って無理に迫ってきたのも……」
「うん。自分の気持ちに気付かせるためだよ!」