【完】先輩と保健室で
《第五章》
■勇悟の“好き”。
「おはよー!!」
元気よくそう言って、私は教室の中に入った。
そして教室の中にいる一人一人に挨拶をして、私は自分の席に座った。
「よ、こーはる!!」
勇悟がそう言って、私の背中をバシッと叩いてきた。
「いったあ!!」
「おはよ、小春!」
背中をさすりながら、「おはよ。」と軽く挨拶を返した。
「あれ、何か今落としたぞ?」
「え??」