【完】先輩と保健室で
「―――え??」
よく聞き取れなかった…いや、聞き取れなかったと思いたい。
今、勇悟……
「う…そ…」
「嘘じゃねえよ…。」
勇悟は真剣な目で私を見て、そのまま徐々に近付いてきた。
「ゆう…ご…?」
「何度も言おうと思った…でも、お前は好きな人が出来たこともねえって言ったろ?俺はずっとお前を見てたのに、お前は……」
勇悟は喋りながら、私に顔をグッと近付けて……
「ゆう――っ!?」
「でも…もう我慢出来ねえんだよ…小春…」
そう言って、勇悟は私の両肩に自分の手を乗せた。