【完】先輩と保健室で
「小春……」
勇悟が耳元でそう囁くたびに、体がビクリと震える。
「や…だ…やだよっ!!」
私は勇悟に抱き付いたまま、そう大声で叫んだ。
「………」
勇悟は黙ったまま、私の首筋から唇をそっと離した…。
「ゆう…ご…?」
私は何が何だか分からず、ただ勇悟を見つめる事しか出来ない。
「そんな顔すんなよ…本当に我慢出来なくなるだろ??」
そう言って勇悟は、私の髪や唇や…顔全体をゆっくりと撫で回す。
「あの…私…」
「ダメな事ぐらい…分かってるよ。」
苦しそうな表情で、勇悟は俯きながらそう呟いた。
「え……??」