【完】先輩と保健室で
私が勇悟を呼んだ時には、もうその姿は消えていた…。
「勇悟……」
私が好きだなんて…まったく気がつかなかったな。
でも、やっぱりちゃんと断るべきだよね……?
「私が好きなのは…」
熊切先輩なんだもん。
この気持ちは、絶対に揺らがないよ…でも……
「勇悟の事も…好きなんだよー」
友達として、私は今まで勇悟に支えられてきた…
嫌いなわけがない。
だから…
「勇悟を傷つけたく…ないんだよ…!!」
私は泣きながら、その場にかがみ込んだ。