【完】先輩と保健室で
■水族館と恋の気持ち
「……眠れな…かった。」
この前の勇悟の事もずっと気になってはいるが、今日は日曜日。
熊切先輩と、水族館に行く日である。
「ふああー…」
あくびをしながら目覚まし時計を見ると、8時……8時??
「――遅刻だ!!」
私はバタバタ昨日の夜に選んであった服を着て、玄関の扉を開けた。
「………あ。」
「へっ!?」
玄関を飛び出してまっさきに目に入ったのは、熊切先輩だった。
え…何で熊切先輩が!?
「あ、あの……」
「迎えに来た。」