【完】先輩と保健室で



聞き慣れた声で名前を呼ばれ、私はパッと振り返った。


「東雲先輩!?」


「おはよ、小春ちゃん!…って、お目目の下にクマさんが出てるよ??」


「寝不足??」と、私の顔を覗きながら聞いてきた。

う…やっぱり分かっちゃうか…


「智と…何かあった?昨日、水族館に行ってたんでしょ??」


「あの……」


東雲先輩…知ってたんだ…。


「いえ…楽しかったですよ。」


「嘘だ。」



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