【完】先輩と保健室で
「ああ…智がいつも持ち歩いてる手帳の写真??」
「あ、はい…それだと思います…。」
東雲先輩は腕を組んで、「うーん…」と何かを考え出した。
「俺もその写真の事、一回だけ聞いたことがあるんだけど…」
「けど…??」
「智は、その写真については話してくれなかったんだ。それどころか、不機嫌モードに入っちゃってねー…」
苦笑いをしながら、東雲先輩は少し寂しそうな表情をした。
東雲先輩でも…知らないんだ。