【完】先輩と保健室で
《第六章》
■閉ざされた保健室
それから保健室は閉ざされた。
放課後、私が保健室に向かうことはなく、すぐに家に帰るようにしている。
ケーキだって…材料さえ、冷蔵庫の中には無い。
「熊切先輩、何してるのかなー?」
そんな事を呟いたとしても、保健室が開くことはなく……。
放課後になるチャイムが、いつも通り学校に鳴り響いた。
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■閉ざされた保健室