【完】先輩と保健室で
■伝わった気持ち
「小春…っ…」
「わた…し…」
今、私…何て言った?
「―――っクソ」
勇悟はそう言って、私の横に寝転んだ。
「勇悟……?」
「お前が保健室に入っていくのを見て、もうもどかしくなって…無理やりにでもお前を……」
仰向けで、白い天井を見ながら勇悟は話しを続ける。
「でも…あんな泣きそうな顔で、あんな事…俺にはお前を無理矢理なんて出来ねえよ……」
勇悟は自分の顔を腕で覆って、そう言った…。
「勇悟、私…勇悟と付き合おうかなって…一瞬、思ったよ……」
「小春??」