【完】先輩と保健室で



「熊切先輩だよ。」


「そっか…」


勇悟は踏ん切りがついたように、勢いよく扉を開けた。


「うおっ!?」


「勇悟??」


勇悟が変な声を上げたので、私はベッドから降りて勇悟の方に近づいてみる。


「え……?」


「あ、どうも…熊切先輩…」


「……どうも。」


勇悟はそそくさと、熊切先輩の横を通って保健室から出て行った。


ち、ちょっと待って…


いつから熊切先輩は、そこに居たのっ!?


「あ、あの……」



< 350 / 389 >

この作品をシェア

pagetop