【完】先輩と保健室で



「え!?あ…っ」


「写真は姉がやってたから、その影響で始めたんだ。」


熊切先輩は私の背中に手を回して、ゆっくりと話しを始めた…。


「最初は写真を撮るのが楽しくて…でも姉が亡くなった後は…虚しいだけだった…。」


熊切先輩の吐息が首筋にあたって、ゾクッとする。

私はそっと…熊切先輩の背中に自分の手を回した…。


「人の写真は撮らない。撮りたくない。そう思ってたけど…鮎川に出会って変わった。」


「……私??」



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