【完】先輩と保健室で



「鮎川の写真が撮りたいって…こんな気持ち初めてで……」


熊切先輩がグッと腕に力を入れたから、少し息が苦しい…。

でも、今はそんな事どうでもいい。


「先輩……」


「だから鮎川を突き放した。ケーキもいらないって…ごめん。」


先輩の気持ちが、真っ直ぐに伝わってきて……


「熊切先輩……」


「鮎川…?」


私はそっと熊切先輩から離れ、先輩の顔をジッと見つめた。


「私の写真、撮ってくれませんか??」



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