【完】先輩と保健室で



私が言い終わる前に、また熊切先輩は私を抱き締めた。

優しく、強く…


「この気持ちが何なのか…よく分からなかったけど……」


少しだけ顔を離し、熊切先輩は私の目を見つめた。


「鮎川と…同じ気持ち…なのかな??」


「そうだと…嬉しいです。」


私が笑顔で返すと、熊切先輩はふっと笑って……


「きっと…いや、絶対に鮎川と同じ気持ちだ……」


そう言って、熊切先輩は私の唇に自分の唇を近付けて……


「あのー、お二人さん良いでしょうか??」



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