【完】先輩と保健室で



「もう智のバカ!もう知らないっ!!」


そう言って、東雲先輩は保健室から出て行ってしまった…。


「く、熊切先輩…追い掛けた方が後々面倒にならないんじゃ…?」


私がそう言うと、熊切先輩は一つため息をついて「仕方ないな…」と言って私から離れた。


「あ、そうだ鮎川。明日、ケーキ持ってきてくれる?」


「ケーキ…ですか??」


ケーキ…何かに使うのかな?


「写真撮るから…鮎川はケーキとセットでしょ??」


「先輩…」


明日、写真撮るんだ…なんだか自然と笑顔になっちゃうな…。


「鮎川…」


「はい??」



< 362 / 389 >

この作品をシェア

pagetop