【完】先輩と保健室で
「はあ……」
「熊切先輩、嬉しくないんですか??」
何だか、急に表情が暗くなったような…??
「前にも言わなかったっけ?」
「え……」
熊切先輩はいきなり私の顎を持ち、指で唇を優しくなでてきた。
「せんぱ――っ!?」
「鮎川の笑顔…誰にも見せたくないって…コンクールなんかに出したら……」
そう言って熊切先輩は、「はあ…」とため息をついた。
「で、でも…私は凄く嬉しいですよ??」
「……本当?」
「本当です。」