【完】先輩と保健室で
先輩は、警戒心むき出しで勇悟をまじまじと見ている。
「あ、私の幼なじみの高橋勇悟。私と同じ普通科の同級生です。」
「どうも。」と言って、勇悟は先輩にお辞儀をする。
「あの、ケーキ持ってきたんですが、勇悟も一緒に……」
「ケーキ…」
先輩はそう呟くと、私にどんどん近づいてくる。
「あ、先ぱっ……」
「何のケーキ??」
首を傾かせて、先輩は私にそう言ってくる。
「あ、今日は張り切ってフルーツケーキにしてみました。」
「フルーツ…」