【完】先輩と保健室で
「あ、鮎川!!」
「え―――…?」
いきなり先輩が私の名前を呼んで、私の腕をつかんだ。
「せん…ぱい??」
「あ―――…」
先輩はパッと掴んでいた腕を放し、視線を私からそらした。
頬が微かに赤い。
どうやら先輩は、照れるときは目線を横にやるらしい…。
「どうか…しましたか?」
「あ、いや…その…」
目線をどこやらここやら移しながら、先輩は何かを言おうとする。
こんなに慌てた先輩…始めてみたかも。
「シュー…クリーム」
「シュークリーム??」