【完】先輩と保健室で
《第二章》
■先輩と甘いクリーム
「…おいしいですか??」
まだ桜が咲き乱れるころ、保健室のカーテンはひらひらと揺れて……
「………。」
「せ、先輩??」
私がそういうと、ハッとしたように先輩は目を見開いた。
「…ふあぁ……」
先輩の口からは、大きなあくびが顔をのぞかせる。
昼休みの今、この保健室は先輩と私の眠気を誘うためにあるようなものだ。
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■先輩と甘いクリーム