【完】先輩と保健室で
そう言って、私は勇悟の頭を叩いた。…と言うより殴った。
「いってぇ…!?」
「バカ!そんな事あるわけないでしょ、変態!!」
変態の部分を強調して、鞄を乱暴に持って教室を出る。
「お、おい小春!嘘だって、冗談に決まってるじゃねーかよ!!」
「冗談でも許さないから!!」
「小春〜」と、猫なで声で私の後ろを追ってくる。
「もう……」
勇悟はいったいどんな想像をしているんだろうか…。
確かに、何か起きたら先輩が横にいたり、指も舐められたりしたけど…
「うん、違う。先輩とは、何もない。」