【完】先輩と保健室で



勇悟が少し羨ましそうに、その東雲先輩を眺めている。


「あー、勇悟には無理よ。」


「無理って…別に俺はあんなの羨ましくねーよ!俺は特定の人からだな…」


何か真剣に語り出した勇悟を置いて、私はまた歩き出した。

帰るにはあの女の子たちの横を通らないといけないんだよね…仕方ない。

「………。」


私は無言で、その先輩を囲んでいる女の子たちの横を通ろうとした。



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