【完】先輩と保健室で
■先輩と私と先輩?
「いやあ、そんな勘違いがおこってたなんてな、ゴメンゴメン!!」
あはははと、ひときわ明るい声が保健室に響く。
「輝…謝ってるように見えないんだけど??」
「もう、智もそんなに怒んなよ、な??」
そう言って、先輩をバシバシ叩いてこちらを向く。
「本当、小春ちゃんもゴメンね、俺が勝手なこと言っちゃってさ。」
「い、いえ…」
私がそう言うと、東雲先輩は私の両手を握ってまた謝ってきた。