【完】先輩と保健室で
「え??」
東雲先輩は、熊切先輩がそう言った瞬間ピタリと動きを止めた。
「あああああっ!!」
東雲先輩がそう大声を上げた瞬間、私の体がビクリと震えた。
「東雲…先輩?」
「俺、今日バイトだったんだよ、忘れてた!!」
保健室の中を行ったり来たりしながら、何か慌てた様子を見せる。
「あ、じゃあバイトあるからまた明日ね小春ちゃん!!」
「あ……」
そして早々と、東雲先輩は保健室を出て行った。