【完】先輩と保健室で



「え??」


東雲先輩は、熊切先輩がそう言った瞬間ピタリと動きを止めた。


「あああああっ!!」


東雲先輩がそう大声を上げた瞬間、私の体がビクリと震えた。


「東雲…先輩?」


「俺、今日バイトだったんだよ、忘れてた!!」


保健室の中を行ったり来たりしながら、何か慌てた様子を見せる。


「あ、じゃあバイトあるからまた明日ね小春ちゃん!!」


「あ……」


そして早々と、東雲先輩は保健室を出て行った。


< 90 / 389 >

この作品をシェア

pagetop