【完】先輩と保健室で
そうだ。
私は先輩がシュークリームを東雲先輩にやったんじゃないかって疑って……
「あの、すいません。」
「………。」
先輩は無言のまま、何故か私をギュッと抱きしめてきた。
「せ、先輩っ!?」
「俺を疑ったかわりに、ジッとしてて……」
「ジッとしててって…」
私から出る声は、恥ずかしさで今にも泣きそうな声だ。
でも先輩は、そんなのはおかまいなしに私の首筋に顔を擦り付けてきた。
「んっ……」
変な声が出てしまい、とっさに口を手で覆う。