【完】先輩と保健室で



「家はどこ?」


「いや、ホントに家は近いからいいですよ!!」


「近いなら尚更。」と言って、先輩は私の手をギュッと握った。


「―――っ」


先輩が手を握った瞬間、顔が熱くなるのが分かる。


確かに今のご時世、暗い夜道を女子高生一人で歩くのは心細い……


「でも、先輩は早く家に帰らなくてもいいんですか?」


「んー…」


先輩は少し悩んだ様子を見せた後、携帯を取り出した。



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